なぜアイ・エス・シー工業株式会社がベトナム調味料を輸入し始め、ベトナム食品事業を始めたのか。そんなお話をしようと思います。
弊社は、板金の仕事で主にエアコンの室外機を置く台を作っています。一見ベトナム食品事業とは縁遠いように思われますが、板金の仕事で50年近くの歴史がある弊社には、ベトナム人実習生が働いてくれています。弊社で働くベトナム人実習生は皆とても真面目で優しく、弊社は日々仕事をお任せする中で、皆のことを家族のように思っています。
ある日、年齢も近くてよくベトナム人実習生たちと話をする専務(現在の社長)の耳に、ベトナム人実習生のこんな声が届きました。「ベトナム人にとって日本食は、薄味で口に合わない。」「3年間の実習で日本に来て、ベトナム料理が食べたいけど調味料を買うところがない。」と。
専務は、「毎日懸命に働いてくれているのに、日々の食事に楽しみがなければ辛いだろう。他にも日本の食事で困っているベトナム人の方は多いはず。」と考え、それなら会社で輸入してみよう。となりました。